
「末富ブルー」といわれる美しい末富の包装紙。
末富の2代目山口竹次郎氏が包装紙の意匠を日本画の池田遥邨画伯に依頼したのがはじまりだという。
戦後まもないその頃に和菓子の包装紙にこの色目を使うことは大変な冒険だったに違いない。今でさえ、このような色目の包装紙を使っている和菓子屋に出合ったことはない。

斬新でありながら派手過ぎず、上品で風格にあふれた意匠はひと目見ただけで末富のお菓子とわかる優れものだ。
のほほ~んとみほとけなど見て歩く今日この頃のこと
今年は琳派の祖•本阿弥光悦が洛北の鷹峯に芸術村を開いて400年目にあたるそうだ。
京都を中心に博物館や美術館などで「琳派400年記念祭」がさまざまなかたちで繰り広げられている。
画像は俵屋吉富 の琳派400年記念商品 麩焼琳派 尾崎光琳画「風神雷神屏風」
他に俵屋宗達画「鶴図下絵和歌巻」や酒井抱一画「夏秋草図屏風」など全五種類の商品が発売中だ。
中身は焼印細工と化粧砂糖を施した大判の麩焼煎餅(ふやきせんべい)二枚入り。
サクッとした口当たり、口解けは淡雪のごとし、ほのかに甘いかる~いお煎餅。おみやげにどうぞ!
中京区二条高倉にある某アパートの二階にあるcafe「月と六ペンス」は日常から隔絶された秘密基地のようなとっておきの読書スペース、
訪れるたびに貰える文庫本用のブックカバーも楽しみのひとつです。
↑上の画像は今までにもらった三種のデザイン
←今回貰えたのはこのようなデザインでした
16種類のデザインがあるそうです。
中村軒の包装紙、掛紙、栞、紙袋、お菓子箱、などは版画界の第一人者として知られた徳力富吉郎先生のデザインによるものです。
京のおかし歳時記
↑京ことばで綴られたウイットに富んだおかみさんのブログを読むのも私の楽しみのひとつです。
しげ爺さん
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