しげ爺さんの京都つれづれ

のほほ~んとみほとけなど見て歩く今日この頃のこと

京の野仏

京の野仏 嵯峨 大沢池畔の石仏群

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嵯峨大覚寺の東にある大沢池のほとり、護摩堂のかたわらに樹木を背にして実におおらかなお姿の石仏が二十体ばかりずらりと並んでいます。
鎌倉期を代表する石造美術として貴重なものだそうです。
七百余年の風雨に晒されて、風化しつつある古色が嵯峨野の風景と実によくとけあっています。

京の野仏 「金戒光明寺」の美しい野仏

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法然上人の御廟前に二体の大きな地蔵様がおられます。もとは六体揃っていたが、衆生を救うために各地に出立されたのだとか。
とてもいい顔をされていると思います。
西院の高山寺にいた地蔵様はここから来られたのですね。
あとの三体の行き先がとても気になりますねぇ。
知っている方、教えてください。

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浄土信仰の聖地「金戒光明寺」だけに、万人を浄土世界に導く阿弥陀石仏があちこちに数多く祀られています。
映画やテレビドラマのロケによく使われる長い石段、その途中にある阿弥陀石仏です。
この寺の美しい山門を背景にとても絵になるお姿だと思います。



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気の遠くなるほど長い修行を続けたために、パンチパーマが長く伸びてしまった阿弥陀様。

「アフロヘアの仏さん」として最近人気があるそうです。

京の野仏 「白沙村荘」にある石仏たち

DSC00069近代画壇の巨匠・橋本関雪の邸宅跡「白沙村荘」
(はくさそんそう)は白川通りから銀閣寺に至る道の途中にあり、一般公開されています。

自らが生涯をかけて自分の好みに造り続けた広大な回遊式庭園では関雪の審美眼に叶った石造美術蒐集の数々を随所で見ることができます。


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関雪がよね夫人の菩提ために建てた持仏堂に向かって竹林の中に多くの羅漢石仏が祀られていました。

京都観光協会 第36回 「京の夏の旅」ではこの持仏堂に収められらた鎌倉期の地蔵菩薩像が特別公開中です。(9/30まで)


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併設レストランの前にある「十八尊磨崖石仏」

花崗岩の巨石に十八体の地蔵菩薩像が彫られています。
背景が洋館であるにもかかわらず不思議にもしっくり調和していて、モダンとも思えるような景観美を醸し出しています。





京の野仏 北白川 「太閤さんの石仏」(子安観音)

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今出川通りの北側、大津に通じる「山中越え」といわれる街道の起点となる場所に2mもある巨大な石仏が祀られています。その巨大な石仏は鎌倉時代中期の作とされ、地元では子授けや子どもの成長を守る観音として信仰を集め、「子安観音」の名で親しまれています。
太閤秀吉が気に入り聚楽第へ移したものの、夜な夜な「里へ帰せ」と呻き続けたので元に返したという伝説もあります。磨滅、欠損激しく保存状態は決して良いとはいえませんが、なんとも微笑ましく、心癒されるお姿です。

京の野仏 西院の高山寺 大きな地蔵石仏

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庶民の素朴な信仰のなかから生まれ、厚く守り継がれている京の野仏。
野道や街角のいたるところにおあします気になる野仏さまを紹介していきます。

高山寺は阪急電鉄「西院駅」のすぐそば、西大路四条の交差点の北東の地にあります。
本堂前にいかにもたよりがいがありそうな大きな大きなお地蔵さんが祀られています。
この地蔵さんは本山の金戒光明寺の六地蔵のうちの一体が当地へ歩いてこられ、当寺に祀られるようになったとの言い伝えが残っています。現在の金戒光明寺には六地蔵のうち二体だけが残っています。
あとの三体は何処に行ってしまわれたのでしょうか?・・・

奥嵯峨  愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)

愛宕念仏寺愛宕念仏寺

あだし野念仏寺は何度となく訪れていますが、愛宕念仏寺は今回がはじめてです。
あだし野よりもっと奥、清滝トンネルの入口近くにあります。
奈良時代に現在の東山区あたりに建立された愛宕寺(おたぎでら)を大正時代に当地に移築したものだそうです。

大晦日に降った雪がまだ残っていました。






愛宕念仏寺2
当寺の復興のため昭和56年から10年間、一般の参拝者自身の手によって彫られた1200体もの羅漢石像が立ち並び和やかな雰囲気が漂います。


どの羅漢さんも綿帽子をかぶっていてユーモラスです。
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