願徳寺


京都西山の麓、大原野の里の小さな山寺に、こよなく美しいみほとけがひっそりと祀られている。
宝菩提院願徳寺は長岡京内の大寺院であったという。戦後この地に移転、今では京都で一番小さな拝観寺院といわれ、平日など訪れる人もほとんどいない。
我が家にいちばん近い国宝なのだが、つい最近までその存在を知ることもなかった。
ただ仏像マニアにとっては必見、憧れのみほとけなのだ。
私にとって、今まで拝観してきた数ある仏像のなかで、もっとも心奪われる仏像のひとつだ。