
伏見人形は、桃山時代末頃から伏見の城下町や伏見稲荷の土産物として作られていた郷土玩具で、全国の土人形の元祖とも言われています。
伏見人形を代表するのがこの「饅頭喰い人形」です。
ある人に「父親と母親と、どちらが好きかい?」と尋ねられた子供が、手にした饅頭を二つに割り、「おじさんはどちらの方がおいしいと思うの?」と反問したという中国の故事にならって作られたもの。このような賢い子にあやかれるようにとその昔大流行したのだそうです。
京都の和菓子屋さんなどでたまに目にすることができます。たしか俵屋吉富さんの「京菓子資料館」のコレクションのなかにもあったように思います。
←左の画像は錦市場にある「畑野軒老舗」さんに飾ってあった「饅頭喰い人形」を撮影させていただきました。