しげ爺さんの京都つれづれ

のほほ~んとみほとけなど見て歩く今日この頃のこと

京都の庭園

京都タワーを借景 渉成園(枳殻邸)

枳殻邸


渉成園(しょうせいえん)は東本願寺の飛地境内地(別邸)です。別称 枳殻邸(きこくてい)
庭園は池泉回遊式で、洛北の詩仙堂を開いたことで知られる石川丈山により作庭されました。
この地は源氏物語の光源氏のモデルといわれる平安時代の左大臣源融(みなもとのとおる)の六条河原院跡だといわれています。
印月池という優雅な池のむこうになんと京都タワーがニョッキリ。池の水面にまでその姿が・・・
無粋ととるか調和ととるかは見る人次第ですが、景色の一部として妙に馴染んでしまってます。
建築後すでに半世紀になろうとする京都タワーは確実に歴史的建造物になりつつあると私は思います。


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借景庭園 洛北 「圓通寺」

P1010276

洛北岩倉の幡枝の地にひっそりと佇む圓通寺。

江戸時代初期、後水尾天皇が造営された幡枝離宮の跡で、幡枝小御所と呼ばれていたところ。

比叡山を借景とした枯山水庭園が実に見事です。この比叡山の借景を得るために後水尾天皇が各所を何年もかけて探しまわったというだけのことはあります。


P1010274

この地にも宅地開発の波が近年押し寄せ、この見事な景観を脅かしているようです。

行政各方面に働きかけ、必死にこの景観を守り続けておられるご住職の場内アナウンスは悲痛な叫びに聞こえました。


桔梗咲く 「源氏庭」  蘆山寺(ろざんじ)

P1000564蘆山寺は京都御所の東、寺町通りを挟んで梨木神社の斜め向かいに静かに佇む古刹です。

二月の節分に行なわれる追難式「鬼の法楽」は多くの人で賑います。

紫式部が「源氏物語」を執筆した邸宅跡としてもよく知られています。



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苔の緑と白砂のコントラストが美しい「源氏の庭」にはこの時期、紫の桔梗の花が数多く咲き彩りを添えています。

山崎豊子著 不毛地帯より 「宝泉院」

宝泉院
「宝泉院」は大原の里、三千院のすこし北にあります。

山崎豊子の小説「不毛地帯」に描かれている「額縁庭園」や、「血天井」、天然記念物の「五葉松」などで知られています。




CIMG3287「額縁庭園」

・・・薄暗い広間からまるで舞台を見るように、柱と框で大きな額縁のように明確に区切られている広縁の向こうに広がる孟宗竹の竹藪を無言で見詰めていた。・・・やがて霞のような夕靄が流れ、金色に輝いた竹の葉は紫色に変り、薄墨色の夕闇の中に溶け込むように昏れなずんで行った。山崎豊子 著 「不毛地帯」より

五葉の松
京の巨樹を見る 「五葉松」
樹齢600年以上といわれ、近江富士のように頂点から裾野を大きく広げています。
生い茂る枝葉はさすがに建物の額縁には収まりきらず、太い幹と根が見て取れるだけです。

 

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