3_kBMtzKe6hDrOp京都市の古い街並みを散歩すると、仁丹マーク入り、ほうろう製の町名表示板をよく見かけます。
この表示板は「森下仁丹」が宣伝を兼ねて明治40年から全国の主要都市に設置したものですが、今も多数残っているのは京都だけだそうです。
レトロな墨の書体が、京の町家風景によく似合っていますね。
仁丹マークを探して歩くマニアの方もたくさんおられるようです。
← 重要文化財「杉本家」の塀に設置された表示板
  この看板には重大な誤りがあります。
 「綾小路通」は東西の通り、「西院」は南北の通り、その交差点を東に入って、そこからまた北上した所という表示なのですが、この近辺に「西院」という南北の通りは存在しないのです。  「西洞院」を「西院」と書き間違てしまったようです。

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←こちらは和菓子の老舗「亀屋良長」に設置された、二枚の表示板です。同じ場所なのに、左が下京区、右は中京区となっています。
京都の町に中京区が生まれたのは昭和4年で、それまでは上京区と下京区しかなかったそうです。
「亀屋良永」のある場所は、この昭和4年に下京区から中京区に変更になったようです。

一見古そうに見える右の看板は昭和4年以降のものであり、比較的新しく見える左の仁丹マークの看板は明治時代につくられたもののようです。