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第五番  新長谷寺(真如堂) (十一面観音菩薩)

(御詠歌)
いくたびも まいるこころは はせいでら 
   やまもちかいも ふかきたにかわ

平安時代、九条家の藤原山陰卿が左京区吉田山に大和の長谷寺の十一面観音を模刻造像し新長谷寺を建立しました。
明治時代の廃仏毀釈のとき真如堂境内に移され現在に至ります。




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真如堂の山門をくぐり,左へのびる小道を少し上がったところに新長谷寺があります。
真如堂は大好きな寺で何度と無く訪れていますが、新長谷寺の存在は今回はじめて知りました。
紅葉の時期以外の真如堂は人影も少なく心落ち着く祈りの場所です。


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十一面観音菩薩像は固く閉ざされたお堂の入口の小さな格子越しに拝むことができます。
外から覗うだけではわかりにくいですが、等身大以上の大きさで、足を一歩踏み出した形は、人々を救うために動こうとしているお姿なのだそうです。
お堂は無人のようで、御朱印は真如堂の本堂でいただきます。