宝泉院
「宝泉院」は大原の里、三千院のすこし北にあります。

山崎豊子の小説「不毛地帯」に描かれている「額縁庭園」や、「血天井」、天然記念物の「五葉松」などで知られています。




CIMG3287「額縁庭園」

・・・薄暗い広間からまるで舞台を見るように、柱と框で大きな額縁のように明確に区切られている広縁の向こうに広がる孟宗竹の竹藪を無言で見詰めていた。・・・やがて霞のような夕靄が流れ、金色に輝いた竹の葉は紫色に変り、薄墨色の夕闇の中に溶け込むように昏れなずんで行った。山崎豊子 著 「不毛地帯」より

五葉の松
京の巨樹を見る 「五葉松」
樹齢600年以上といわれ、近江富士のように頂点から裾野を大きく広げています。
生い茂る枝葉はさすがに建物の額縁には収まりきらず、太い幹と根が見て取れるだけです。