しげ爺さんの京都つれづれ

のほほ~んとみほとけなど見て歩く今日この頃のこと

物語の中の京都 川端康成 「古都」

koto川端康成「古都」原文より
千重子は「御旅所」の前に行って、蝋燭をもとめ、火をともして、神の前にそなえた。祭りのあいだは、八坂神社の神も、御旅所に迎えることになっている。御旅所は、新京極を四条へ出たあたりの、南側にある。
その御旅所で、七度まいりをしているらしい娘を、千重子は見つけた。・・・・・
娘は食い入るように千重子を見つめた。「なに、お祈りやしたの?」と、千重子はたずねた。「見といやしたか。」と娘は声をふるわせた。
「姉の行方を知りとうて・・・・・。あんた、姉さんや。神様のお引き合わせどす。」と、娘の目に涙があふれた。たしかに、あの北山杉の村の娘であった。 
 
産まれてすぐ別々に引き裂かれた双子の姉妹の出会いと別れを、京都の美しい自然や風物詩を背景に叙情的に描いた文芸ドラマ。
ただ一度だけ姉妹水入らずの夜を過ごした二人。
苗子は翌朝早くに千重子をゆりさまして、「お嬢さん、これがあたしの一生のしあわせどしたやろ。人に見られんうちに帰らしてもらいます。」とひとり雪の中を帰っていった。


季節を映す京菓子 鶴屋吉信

鶴屋吉信

春らしい主菓子4種 鶴屋吉信で買ってみた。

花  筏・・・桜のはなびらが筏のように連なる様子。
都の春・・・京都の春を彩る 桜と柳をきんとんで表しました。
春の水・・・桜の花びらがせせらぎに浮かぶ情景を表しました。
胡  蝶・・・胡蝶とは蝶のこと。外郎で蝶を表しました。
                                (鶴屋吉信ホームページより)



「北大路おたぎ」 3月の料理から

おたぎ


月に一度のお楽しみ「北大路おたぎ」さん 
3月のおまかせコースの中から4品ピックアップ
鮮やかな春色の椀物、キャベツのすり流しには、ハマグリのだしが利いた自家製豆腐が・・・
皮をかるく炙ったアブラメ(あいなめ)の刺身は梅肉の特製タレでいただきます。
五島列島産の太刀魚の焼き物には相性抜群の大根の鬼おろしが添えられています。
琵琶湖の稚鮎とタラの芽の天麩羅はうす紅色の岩塩でいただきました。
新鮮な旬の素材が満載、心づくしのお料理の数々、ごちそうさまでした。



京筍のシーズン始まる

DSC00230



今年はいつもの年より少し早く始まりました。暖冬だったせいかもしれません。
画像は今朝五時起きして掘り起こしたばかりの筍です。色白で美味しそうでしょう。
筍農家にとってはつら~いシーズンのはじまりです。



物語の中の京都 万城目学 「鴨川ホルモー」

鴨川ホルモー万城目学 「鴨川ホルモー」 原文より
四条烏丸の交差点は、東西南北の各通りから、人がなだれ込み、とんでもない混雑ぶりを見せていた。交差点の先には、山鉾が重なり合って、巨大な将棋の駒のように四条通にそびえ立っている。屋根から吊り下げられた何十もの提灯はまるで、しだれ柳か、干し柿か、みたらし団子のようだった・・・

京都の街を舞台に、鬼を操る謎の学生サークルが繰り広げる4大学対抗バトルを描いた万城目学のベストセラー小説。奇想天外にして摩訶不思議な競技「ホルモー」が京の街に炸裂する。
山田孝之主演の映画を先に観たはずだが、よく覚えていない。あまりの馬鹿馬鹿しさに途中で居眠ってしまったらしい。原作はつい最近読んだが、結構面白く一気読みしてしまった。万城目学は京大法学部卒で、私よりふた周りも年下の作家だそうだ。 



マルゼンカフェの京都限定スイーツ 「檸檬」

檸檬


 梶井基次郎の代表作「檸檬(れもん)」の舞台となった書店「丸善」が河原町BALビルに10年ぶりに復活したのは昨年8月のこと。
まえから気になっていた
地下2階にある併設のマルゼン カフェを覗いてみた。
京都限定スイーツ 「檸檬」なるものに興味津々だったのだ。
上部はサワークリーム、真ん中にスポンジ、下の果実部にはレモンゼリーが流し込まれている。
これはいけます!絶品じゃ~!星三つです!!★★★
爽やかな酸味と控えめな甘さにとっても癒された。



「北大路おたぎ」 2月の料理から

おたぎさん

月に一度のお楽しみ「北大路おたぎ」さん 
今月の珠玉のお料理は前菜「春の山菜とミンク鯨のベーコン」です。
ゼリー状のタレの中には細かく刻んだ蕗の薹が仕込まれていて季節感あふれる一品となっています。
めずらしいミンク鯨のベーコンもなんと御主人のお手製だそうで、とても珍味でした。
おたぎさんの凄いところは料理にでてくる、豆腐、麺類、餅、等からデザートの餡子に至るまで、すべてが手抜き無しのお手製で賄われているところです。
来月も心づくしのお料理を楽しみにしています。



物語の中の京都 柏井 壽 「鴨川食堂」

鴨川食堂1NHKBSプレミアム放映中 「鴨川食堂」

京都・東本願寺そばにある鴨川食堂には、暖簾も、看板もありません。

「思い出の食、捜します」という一行広告だけを頼りに、ようけだどりつかはります。

はて、今日の迷い人は、どなたさんですやろなぁ…

こんな可愛らしい装丁からして、作者の柏井 壽なる人物は女性に違いないと思い込んでいたが、完全に騙された。
作者はなんとわたしと同い年の(1952年京都市生まれ)京都市北区の歯医者のおっさんだった。
しかも『名探偵・星井裕の事件簿』シリーズなど京都を舞台にしたミステリーを数多く執筆している柏木圭一郎先生の本名だったのだ。
それにしても萩原健一の京言葉はなんとかなりませんやろか・・・



物語の中の京都 梶井基次郎 「檸檬」

檸檬

梶井基次郎 「檸檬」原文より

何かが私を追いたてる。そして街から街へ、先に言ったような裏通りを歩いたり、駄菓子屋の前で立ち留まったり、乾物屋の乾蝦や棒鱈や湯葉を眺めたり、とうとう私は二条の方へ寺町を下り、そこの果物屋で足を留めた。
・・・いったい私はあの檸檬が好きだ。レモンエロウの絵具をチューブから搾り出して固めたようなあの単純な色も、それからあの丈の詰まった紡錘形の恰好も。――結局私はそれを一つだけ買うことにした。

主人公が檸檬を買い求めた「八百卯」は2009年の秋まで営業を続けていたが、ついに閉店してしまった。舞台になった書店「丸善」も2005年に閉店したが、昨年10年ぶりに復活したらしい。



物語の中の京都 水上勉「五番町夕霧楼」

sim 水上 勉 「五番町夕霧楼」原文より
「西陣京極のある千本中立売から、西へ約一丁ばかり市電通りを北野天神に向かって入った地点から南へ下る、三間幅ほどしかない通りである。この通りは丸太町まで千本と並行してのびているが、南北に通じるこの通りを中心にして、東西に入りこむ通りを含めて、凡そ二百軒からなる家々は軒なみ妓楼だった・・・」


貧しさゆえに五番町に売られ娼妓となった夕子と、同郷の幼なじみの学生僧、正順との悲恋物語。その美貌から五番町でも一二を争う娼妓となった夕子だったが・・・

正順は仏の道への幻滅と怒りから寺に放火し、留置場で自殺する。肺病を患い病院で療養中であった夕子は、事件を知りひとり故郷に戻って正順の後を追って自らの命を絶った。



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