< 下鴨茶寮 > おやさい京弁当
1,080円
JR京都駅西口改札前
SUVACO(スバコ)にて
有名老舗料亭の弁当なのにお手頃価格なので買ってみた。
成人男性の昼食にしては少々物足りなそう?との予想に反して、大満足の充実弁当だった。
炊き込みご飯に12品目のおかず。
だし巻き卵、ひろうす、煮しめ大豆、高野豆腐、蟹風味酢の物、ずいき酢の物、ぜんまい煮、さつまいもレモン煮、椎茸煮、人参煮、花麩煮、いんげん、
ひとつひとつがだしの利いた上品な味付け、美味しゅうございました。
のほほ~んとみほとけなど見て歩く今日この頃のこと
月に一度のお楽しみ「北大路おたぎ」さん
5月の珠玉のお料理は「じゅんさい茶そば」です。
おまかせコースのなかで出される麺料理、もちろん「おたぎ」の御主人の手打ち麺です。
今月は冷たい茶そばでした。じゅんさいのつるりとした舌触り、蕎麦の実の香ばしさ、
夏が近づきつつあるこの時節にふさわしい涼感あふれるふれるひと品、ごちそうさまでした。
水上勉「雁の寺」原文より
胸元につきあげてくるような、愛しさがあった。それをこらえきれないままに里子は不意に慈念を羽交いじめに抱きしめていた。
「慈念はん、あんた、かわいそうや、うち、みんなはなしきいたえ」
里子はやさしくあえぐようにいった。慈念は、ふくよかな白い里子の乳房の上へ頭をすべらせて、じっとしていた。その目はうるんだようにみえた。
里子は膝の中へ慈念をはさんだ。汗くさい慈念の頭が乳房を撫でている。激情が里子をおそった。彼女は乳房のあいだへ慈念の顔を押しつけると、「なんでもあげる。うちのものなんでもあげる」といった。
すると、慈念は急に軀ごと力を入れて、里子を押し倒した。
格子戸の外に風が出て、庭木の葉ずれがはげしく鳴った・・・
雁の襖絵で知られ、雁の寺と呼ばれている衣笠山の麓の孤峯庵。
戒律厳しい禅寺で、ただれた愛欲にふける住職と愛人。そしてその痴態を冷たい目で覗き見る少年僧。
この奇妙な三角関係が、やがてとんでもない事件へと発展していく…
水上勉の直木賞受賞作を1962年、川島雄三監督が若尾文子主演で映画化。
官能とサスペンスにあふれた文芸ドラマの傑作。
春らしい主菓子4種 鶴屋吉信で買ってみた。
花 筏・・・桜のはなびらが筏のように連なる様子。
都の春・・・京都の春を彩る 桜と柳をきんとんで表しました。
春の水・・・桜の花びらがせせらぎに浮かぶ情景を表しました。
胡 蝶・・・胡蝶とは蝶のこと。外郎で蝶を表しました。
(鶴屋吉信ホームページより)
しげ爺さん
しげ爺さん